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【調査記録】3月某日 大阪市内・浮気調査

  • 執筆者の写真: 茂夫 淡野
    茂夫 淡野
  • 4月16日
  • 読了時間: 2分


依頼者は30代女性。「夫の帰宅時間が不自然に遅い」との相談。

よくある内容だけど、“よくある”ほど外れることも多い。思い込みで動くと失敗する。

19:10対象者、勤務先から退出。スーツ姿、手ぶら。残業帰りにしては軽い。

駅には向かわず、コンビニへ。缶コーヒーとガムを購入。この時点で“帰宅ルートではない”と判断。

19:32対象者、繁華街方面へ徒歩移動。歩き方が少し早い。迷いがない。誰かと会う動きに見える。

こちらは距離を保ちつつ尾行。この時間帯は人通りが多く、逆に紛れやすい。

19:47雑居ビルに入る。看板なし。テナント情報も古いまま。こういう場所は当たりが多い。

5分後、別の女性が同じビルへ。目線が合わないよう、反対側の歩道へ移動。

20:05対象者と女性、同時にビルから出る。時間差なし。偶然ではない。

年齢は20代後半くらい。距離感が近い。初対面ではない。

20:12 2人で居酒屋へ入店。カウンターではなく奥のテーブル席。

店の外からは会話は聞こえない。こういう時間が一番長い。

調査は“待つ仕事”だとよく言われるけど、正確には「何も起きない時間に耐える仕事」。

22:03退店。女性の方が自然に腕を組む。

対象者、拒否せず。この時点で関係性はほぼ確定。

22:18ホテル街方向へ移動。ここから先は決定的証拠の確保が目的になる。

焦ると見失う。見失うと、それまでの2時間が無駄になる。

22:26ラブホテル入館確認。入館時刻・外観・対象者の顔、すべて記録。

ここで本日の調査はほぼ終了。

正直に言えば、こういう案件は珍しくない。むしろ日常的だ。

ドラマみたいな逆転もなければ、名推理もない。

ただ、「事実」を積み重ねるだけ。

報告書は次の日に作成。依頼者がこれを見てどう判断するかは、こちらの仕事ではない。

探偵の仕事は、真実を“見せるところまで”。

その先は、いつも他人の人生だ。

 
 
 

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